「つくし・はこび」って教会に対してするものなの??

こんにちは、ダメダメようぼくのひさまつです。

冬ですね。昔よくばあちゃんが、餅を小さく切って揚げてしょうゆをかけたおかきを作ってくれました。
シンプルだけどクセになる味でおいしかったなぁ。
この時期、無性に食べたくなります。

 

さて、今回は「つくし・はこび」について。

さっき、うちの奥さんに質問してみました。

 

「つくし・はこび」ってどんなイメージ??

ひさまつ

奥さん

お供え。

奥さん

ピーンやわ、一瞬で。
・・・・・。

ひさまつ

 

即答だった( `・ω・´)ノ

 

つくし・はこびって言うと、だいたい教会へのお供えとか、教会へのひのきしんって意味で使われることが多い気がしますよね。

『天理教事典』にもこう書いてあります。

普通には、心をつくし、身をはこんでつとめることの意味である。しかし、実際の場面で教語的に用いられる場合には、親神に対する報恩の念からする教会への御供(おそなえ)、教会への参拝、教会でのひのきしんをさすことが多い。
『天理教事典』p552

 

やっぱり一般的に「つくし・はこび」は教会に対してするもの、と考えられているふしがあります。

 

でも、果たして本当にそうなのか?
教会に対してだけなのか??
しかもお供えだけなのか???

答えを探してきました。

早速いきましょう。

MEMO

最初に断っておくと、今回の記事では松山常教先生の「「尽し運び」についての考察ーおさしづにおける「受け取る」を中心としてー」『天理教学研究』41号を参考にしております。素晴らしい論文ですので、興味のある方はぜひ!

 

つくし・はこびって何に対してするの??

よく「心を尽くし、身を運ぶ」って言われます。いつから言われてるのかわかりませんが、これはとてもしっくりきます。

問題なのは、心を尽くし、身を運ぶって、何に対してするか?が問題なわけですよ。

つくし・はこびっていうと、一般的には教会へ心を運ぶ・身を尽くすという意味で使われてるよね。具体的に言うと、教会へのひのきしんとか、参拝とか、ひのきしんとか。

これはこれでさ、理屈としては間違ってないと思うんだけど、でもなんかしっくりこない。

天理教ってそんなもんなの!?ってなりません??

ぼくはなります。
ひねくれてるから思っちゃうんですよね。
教会だけ!?みたいな。

ましてやおつくし=お供えって、信仰ってお金で解決できるもんじゃないでしょ。天理教の教えって、そんなもんじゃないでしょ、って思うんです。

 

そんなこんなで、ずっと「つくし・はこび」って何に対してするのか?ってすごい興味があったんです。

で、その答えは「おさしづ」にありました。

 

 

道につくす、世の中へつくす、人のためにつくす

「おさしづ」には、「尽くす」「運ぶ」という言葉とともに「受け取る」という言葉がたくさん使われています。

tsukushihakobi

で、問題なのは「何に」尽くし・運ぶことで受け取っていただけるのか?
まず紹介しておきたいのは、道に尽くすシリーズ。

  • 明治28年9月13日
    これまでの処、道のため十分の理を運んだる処、尽したる理は日々に皆んな受け取る。
  • 明治31年4月30日
    これまでだん/\道に尽し運び日々事情、これは受け取ってある。

当たり前ですが、道に尽くすことでお受け取りくださいます。
教会へつくすのもこれに当たりますよね。

 

しかし、本当に注目したいのはここから。
次のおさしづを見てください。

  • 明治24年5月31日
    多くの中それ/\の中めん/\一つ/\道を運び、人々のため運ぶ処、日々受け取る。
  • 明治30年10月5日
    世界のため道のため、日々運ぶ尽す理は、重々の理に受け取る。
  • 明治33年1月27日
    さあ/\道のため世界のため日々運ぶ処日々受け取りある。

 

道のために加えて、世のため人のために尽くす
これもお受け取りくださるんです。

つまり、つくし・はこびってのは、教会へのお供え、ひのきしんだけに限定されるもんじゃなくて、日々、一人ひとりが、各自の持ち場立場で頑張っていること自体がつくし・はこびになるというわけです。

道専務の方も、仕事をしている方も、育児を頑張るママも、道のため世のため人のために、心を尽くし身を運んでいる。

これみーんな、「つくし・はこび」になるんです。

あなたが今頑張っていることは、きっと人のためになっていて、それは「つくし・はこび」として神様はお受け取りくださってるんです。

 

まとめ

つくし・はこびって言うと、教会とセットで語られる場面が多い気がします。

でも、こうやって「おさしづ」を見てくると、必ずしも教会に限定されるわけではないってことが分かります。ましてやお供えだけなんてとんでもない。

  • 道のため
  • 世のため
  • 人のため

ぜーんぶつくし・はこび。

なんだかんだ、日々大変だけども楽しいじゃないですか。ぼくは仕事してますが、なんだかんだ楽しいです。世のため、人のためになってると思うし。

もちろん、仕事行くのしんどー、なんてのはしょっちゅうですよ。
毎日かも( `・ω・´)ノ
まぁでも、なんだかんだ基本は楽しい。

楽しんでるだけなのに「つくし・はこび」になるなら、もうラッキーとしか言いようがないよね。ただただ、思いっきりやってやってやりまくればいいだけなのさ( `・ω・´)ノ

今日はここまで。
今日も成人しましょう!