こんにちは、ひさまつです。
3原典の中でもいちばん読みにくいのが「おさしづ」です。
正直、普通に読んでいたら「まったく意味が分からない・・」となってしまいますよね。
そこで、今回は「おさしづ」を読むにあたって、これだけは知っておきたい「おさしづ」のキホンをまとめてみました。
野球は9人でやるもの、レベルのお話しです。
「おさしづ」の読み方がよく分からない方はぜひお読みくださいませ。
そもそも「おさしづ」って?
「おさしづ」とはもともとの意味は「お指図」です。
神様からのお言葉、お指図ということです。
明治20年に教祖が現身を隠されたあと、本席・飯降伊蔵の口を通して教祖(親神様)のお言葉が伝えられました。
これらのお言葉を「おさしづ」といい、約2万余りのお言葉が7巻の本にまとめられています
「おさしづ」は本席の口を通して語られたお言葉を、書取人が速記したものです。なので、お言葉には抜け落ちがあります。すべてのお言葉が一言一句漏れなく書かれているわけではないんですよね。これが「おさしづ」を読むのが難しい理由のひとつです。
おさしづの割書とは?
「おさしづ」のお言葉の本文の前に、その「おさしづ」が伺われた背景・状況が書かれています。
これを割書(わりがき)と言います。
割書を読むことで、お言葉の背景を知ることができるので、意味がより理解しやすくなります。
この「おさしづ」では梅谷四郎兵衛先生が歯が痛むので、これはどういった思召なのかと、「おさしづ」をうかがっているわけです。
刻限のさしづ、伺いのさしづとは?
「おさしづ」は大きく2つに分けられています。
・刻限のさしづ
・伺いのさしづ
です。
刻限のさしづ
刻限のさしづとは、親神様から人間へ伝えたいことがある際に、本席様の口を通して語られたものです。
刻限とは「定められた時刻」という意味。旬に応じて神様の方から語りかけられるお言葉ですから、当時のお道の動きにおいて重要性が高いお言葉が多いです。
本席様の身上を通して親神様のお言葉がくだることも多かったようです。こうした状況から、「伺い」とありますが、刻限のさしづとして考えられます。
伺いのさしづ
伺いのさしづとは、人間の方から親神様へお伺いしたいことがある際に、本席様を通して神様へ尋ねた「おさしづ」です。
例えば、
・「なんか歯がいたいなぁ・・。ちょっと神様に聞いてみよ!!」
・「やっと講社のふしんが完成した!この日に落成式やってもいいかなぁ・・。ちょっと神様に聞いてみよ!!」
といったような具合です。
当時の人々が実生活を送っていく中で、どうも判断に困ったときに神様へ思召を伺ったものです。日常生活のリアルな出来事が話題となっているので、今を生きる我々にも参考になります。
年代が下るにつれて内容がわかりやすくなってくる
「おさしづ」は明治20年〜40年にかけて書き残されていますが、後半の方が読みやすいです。書取人の方が慣れてきたので、ずいぶんお言葉の抜け落ちが減ってくるからです。
「おさしづ」にはリズムがあるので、そのリズムに慣れてくると読みやすくなってきます。てことで、まずは後半の読みやすい「おさしづ」を読んで慣れてしまうのもアリかと思います。
「おさしづ」をより正確に理解するために
ここからは「おさしづ」を正確に読むために、おさえておきたいポイントを4つ紹介します。
大和方言
おさしづのお言葉は大和方言がたくさん使われています。
例えば、
・心だけの理はっちゃ(だけしか)効かんで。(明治23年7月17日)
・皆たけ/\(お互い同士)の人間。(明治23年2月6日)
などです。
今は使われていない言葉が多いので、分かりにくいんですよね。
調べるのはなかなか大変ですが、オススメは「南大和方言語彙」です。
天理図書館発行『日本文化』(やまとぶんか)第8〜10号にまとめられています。簡単には手に入らないですが、天理図書館へ行けば閲覧できます。
お言葉の前後とあわせて読む
一文だけを抜き出して読むとヤバスです。
何を言ってるかわからなかったり、そもそも意味を取り間違えてしまうかもしれません。
お言葉には話の流れや展開があるので、前後の文とあわせて読みましょう。
この記事の後半で前後の文脈とともに読んでいますので、参考にしてみてください。
前後のおさしづとあわせて読む
おさしづは単発で終わらないものも多くあります。
そのおさしづだけに注目するのではなく、前後に関連するおさしづがないか?といった点に注目してみてください。
前後の「おさしづ」を探すときは共通点に注目して探してみましょう。
例えば、
・同じ人(家族)
・同じ教会
・同じ話題
といったものです。
前後の「おさしづ」とともに読んでみると、意味が浮かび上がってきたりします。
抜け落ちがあるので言葉を補って読む
「おさしづ」は口述筆記なので、お言葉には抜け落ちがあります。
とくに最初の方は、書取(かきとり)の方も慣れていなかったためか、かなり抜け落ちが見られます。
そこで、「おさしづ」は行間に言葉を補いながら読んでいくと理解が深まります。
ただ、行間に言葉をはさんでいくと、まったく別の意味に理解することもできる。異端の方々はこうして新たな物語を紡ぎ出しておられます。おーこわ。
全体の流れ、前後の文脈、単語の用法など総合的に判断して、お言葉を読んでいきたいですね。
まとめ
「おさしづ」を読むにあたって、基本中のキホンをまとめてみました。こんなこと言うと怒られるけど、いわゆる先生と呼ばれる方々の中にも、こうしたキホンをおさえてない方もいます。
おーこわ。
ご神言ですから、できるだけミスのないように、かつ謙虚に読んでいきたいですね。
自分に言い聞かせておきます( `・ω・´)ノ
今日も成人しましょー!