【最終章】組織論シリーズをやってみて得た学びを整理してみた

こんにちは、ダメダメようぼくのひさまつです( `・ω・´)ノ

このシリーズ、今回で終わりですー。

割と急な終わり方で申し訳ないのですが、こういう豹変力が今は大事な時代だという思いもあって、サクッとやめます。

辞めるきっかけとしては、前回の記事をまとめているときに得た気づきからなので、まずは前回のおさらいを前半ではします。

で、それをふまえて、後半ではこの組織論シリーズを通じて得た個人的な学びを備忘録として綴っていこうと思います( `・ω・´)ノ

前回のおさらい

前回の記事では、実行段階における理想のシステムとして、

  1. 集合知による意思決定
  2. 責任と権限の明確化

という2つのポイントを紹介しました。

で、これを書きながら感じたことがあって、

「いや、待てよ。責任と権限の明確化といったものの、そもそも制度上は責任も権限も分配されているぞ。」

「ということは、責任と権限が不明確になりがちなのは、システムそのものの問題というより、システムが機能していない点にあるのでは?」

「つまりハードの問題ではなくソフトの問題。制度ではなく文化が悪いのでは?

さらに、

「一口に教会といっても、規模や性格がさまざまな現状があって、小さな教会においては組織的というよりコミュニティ的性格が強いのでは。」

「VUCA時代には多様性が生存戦略として有効だと言っているのに、このシリーズではテンプレ的な型にはめ込んだ理想の姿を追い求めていないだろうか?そのような具体的な型を定義することで、結果的に武器であるはずの多様性が失われてしまうのではないか。」

「だったら具体的な理想のあり方を求めるよりも、ある程度の抽象度を担保しておく方が妥当なのでは。

といったような気づきが自分ではありました。

いやー、やっぱりアウトプットすると自分の考えもまとまるし、ロジックの穴にも簡単に気づけていいですな( `・ω・´)ノ

で、最初の記事を見直してみたら…

このシリーズの最初の記事を見直してみると、

天理教はこれからどのようにしていくとイイ感じになるのか?というふわっとしたテーマを、「組織論」とか「コミュニティ論」といった観点から考えてみたいなと思っています。

と書いておるわけですが、ちょっとコレを読み直して感じるのは、

途中からいつしか「組織論」に思考がとらわれすぎていたかも

ということ。

教会組織性にフォーカスしすぎたあまり、そのコミュニティ性について見逃していたな、と感じます。

同時に、組織として捉えすぎるあまり、コミュニティ的性格によってもたらされる良さであったり、多様性を失わせることにつながりかねない、とも思います。

そんなわけで、一旦この組織論シリーズは終わり。

個人的には、このシリーズをやったことで得られた学びがあるので、最後にそのあたりの要点をまとめておきます。

組織論シリーズを書いて得られた個人的な学び

学び1:組織の目的と手段の全体像を整理できた

あれこれ書いているうちに、このフレームワークが整理できました。

あくまでも教会の組織性にフォーカスした前提のもとですが、

  • 組織の目的は陽気ぐらしという抽象的な理念を、具体的な場面である社会に実装するということ。
  • 組織の存在意義は、その目的の実現をブーストするためのツールであるということ。

このあたりを自分で言語化できたのは良い学びになりました。

学び2:現代社会の特徴について解像度が上がった

次は現代社会の特徴に目を向けることができたこと。

抽象的なものを具体的にしようとするならば、その具体的な場面の特徴をよく理解しなければなりませんよね。

で、これまでなんとなく「現代社会はこんな感じだよねー」とふんわりしていたイメージが、VUCAという特性を持っているんだとより解像度が高くなった気がします。これが2つ目の学び。

学び3:組織の実行プロセスについてより詳しく整理できた

組織の実行プロセスについて、3つの観点に切り分けて思考・評価できるようになったこと。

実行プロセスとして、意思決定→実行→検証というサイクルについても、これもなんとなく意識はできていましたが、各プロセスに踏み込んで理想のあり方を意識していませんでした。

しかし、今はこのシリーズを通して、

意思決定については…

多様性を担保しながら集合知による意思決定がVUCA時代における精度の高い意思決定につながる。また、単に多様であれば良いというのではなく、そのメンバー間には心理的安全性が担保されていなければならない。

実行段階にいては…

集合知による意思決定がなされることによって、手続き的公正が確保されるため、トップダウン的意思決定に起こりがちなコミットメントの低下を回避できる(確率が上がる)。

また、組織の責任と権限が明確化されることで、プレイヤーのコミットメントが上がったり、実行速度の高速化、可変性なども高まるといったVUCA時代に有用なメリットを享受できる。

検証については…

あ、これまだ書いてないわ( `・ω・´)ノ

今サクッと整理すると、検証とは失敗と向き合う作業なので、失敗に対して肯定的に評価ができる文化、挑戦を促進する文化、またそれらを裏付ける評価システムが重要になりそう。

といった学びがありました。

学び4:文化的な土台づくりの重要性を理解した

組織の実行プロセスをワークさせるためには、システムを整えるだけではなく、文化そのもの醸成が必要だということ。

文化というのは、その集団における意思決定や行動規範として機能するものであり、特にVUCA時代においては、失敗を許容する文化的土台が必要だということ。

で、これは組織論に限った話ではなく、コミュニティ論としても重要なテーマでになりそう。より良い文化の醸成について、より盛んな議論が必要なのでは?

という学びがありました。

学び5:VUCA時代においてテンプレ的な理想はNG

教会について一定の型にはめた理想を追求するのは、VUCA時代においては有効性が低いということ。

むしろ従来のように多様なあり方を許容し、多様性を確保していく方が戦略的妥当性が高いということ。

学び6:教会の特性を捉えるマトリクスを思いついた

前回、教会のコミュニティ性についての見逃しに気づいたので、再度俯瞰で教会というものを捉えたときに、こんなマトリクスで整理するとスッキリしそうだな、と思いつきました。

現状の教会をこれに当てこんでみると、左下から右上にかけてずらーっと並びそうな気がします。

で、左下と右上においてはそれぞれ違いがあるので、テンプレ的な理想は設定できないが、ある程度のパターン化(ある程度の具体化)まではできそうな気もする。

今はアイデアレベルだが今後の脳内熟成に期待。

学び7:理想を具体化する場面ではやっぱり「おかきさげ」が思考の軸となりそう(僕の場合)

抽象的な陽気ぐらしという理念を、具体的な場面である現代社会…もっというと、目の前の人との接触機会に落とし込む際、そこには人それぞれ「解釈」が介在する。

その解釈をどうするかとうと、やはり「おかきさげ」だと思うなぁ。

学び8:最大の学びは…

悪口になると急に筆が進むわ( `・ω・´)ノ

↑犯人はこいつです

今パッと思いつくのはこんなところでしょうか。

まだまだありそうですが、一旦ここまでにしておきます。

議論そのものは大変雑でしたが、本シリーズをお読みいただきありがとうございました( `・ω・´)ノ

個人的には、「良い文化の醸成」というテーマについて新たな興味が湧いているので、またどこかのタイミングでいきなり書き始めるかもしれません。

その前に「おかきさげ」解説シリーズを一旦まとめたいという思いがずっとあるので、次は「おかきさげ」シリーズになりそうです。乞うご期待。

今日も成人しましょう!